トシ・カザマさんの講演会報告
2009年06月23日
トシ・カザマ氏は、日本出身で米国ニューヨーク市在住の写真家です。カザマ氏はアメリカの少年死刑事件を数多く取材し、死刑囚本人や被害者遺族、事件現場などを撮影した写真を展示しながら、全米各州はもちろんのこと、台湾、中国など各地での講演活動を行ってきました。また、ご自身も路上で強盗被害に遭い重傷を負って一時意識不明となり、今なお 後遺症に悩む犯罪被害者でもあります。近年は、MVFHR(人権を求める殺人被害者遺族の会)理事としても活動の幅を広げ、日本・台湾・中国・韓国などアジアの死刑問題にも積極的に関わっています。
そのトシ・カザマ氏を迎え、「アメリカ 少年死刑囚との対話 〜トシ・カザマ 写真と講演の集い〜」を6月26日(金)、弁護士会で開催しました。
弁護士・市民あわせて40名近くの参加がありました。私は、日弁連で以前もアメリカの少年死刑囚の写真とお話を聞いているのですが、今回は時間が十分あった
ので、じっくりと聞くことができました。印象的な写真の力もあって、具体的でリアルな話ばかりでした。トシ・カザマさん自身が、犯罪被害者であやうく死にかけた経験談(現在も後遺症が残り、耳鳴りがし、片方の耳がよく聞こえないようです)も聞きました。また今回新たに、台湾の死刑確定者(顔の写った写真は横顔しか許されなかったそうです)や死刑執行所の写真(日本の狭い部屋での絞首刑とは全く異なり、広い講堂のようなところでの銃殺です)や、台湾の陳水扁前総統との会話(陳前総統が執行数を減らし、カザマさんとの会話を通じて、執行ゼロを実現していく様子)など、とても興味深い話ばかりでした。またアメリカでは被害者遺族の話を議会がよく聞くようになり、それを通じて被害者にも様々な意見があることが広く知られるようになり、遺族の被害感情=死刑存置ではないことがわかるなかで、死刑執行停止がひろがっていっているとのご意見でした。良い被害者、悪い被害者に二分しようとする動きも強いようです。
また来年6月MVFHR(人権を求める殺人被害者遺族の会)の理事6名位で来日し、原田さんのOcean(被害者と加害者の出会いを考える会)と協力して、日本でもジャーニーオブホープをしたいとのことでした。
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