日弁連では、「死刑を考える」のホームページに、「えん罪と死刑」についてのページを加えました

2010年06月28日

日弁連では、「死刑を考える」のホームページに、「えん罪と死刑」についてのページを加えました。
日本では、1983年から89年にかけて、4つの死刑確定事件について、 再審による無罪判決がなされています(免田事件・財田川事件・松山事件・島田事件)。
 死刑執行の恐怖に耐えながら辛抱強く繰り返し再審請求を行い、20年以上もの長い年月をかけてようやく無罪判決を勝ち取っていきました。
 このページでは、それぞれの事件の内容について、簡潔に紹介しています。そして無実の罪(冤罪)の疑いがあるのはこの4件だけではなく、現在も再審請求中の名張毒ブドウ酒事件や、 既に死刑が執行されているものの冤罪の疑いがあるといわれている飯塚事件など、様々な事件があります。これらの事件についての紹介も行っています。
 犯人であることが明白な事件については、えん罪のおそれがあることは死刑廃止の根拠とならないという議論もありますが、ここで問題とされているのは、「死刑制度そのものの存在」についてであり、「個別事件がえん罪か否か」ではありません。死刑という制度を残しておくと、大部分は犯人であることがあきらかな事件であったとしても、何件かについては必ず誤判の危険性が残ることになります。そして死刑の誤判はかけがえのない命を奪ってしまうという意味で取り返しがつきません。 だから死刑制度そのものをやめようという議論になるわけです。これまでの多くの例が示すように、日本では、死刑事件についてのえん罪のおそれは、現実的なものです。
 また「誤判という意味では死刑も懲役も同じだ」「誤判の危険性は死刑廃止の理由にならない」という人もいますが、 実際に言い渡される側の身になってみれば、死刑の誤判と懲役の誤判の違いは明らかだと思います。誤判が明らかになれば刑事補償金が出ますが、死刑が執行されてしまってから遺族に渡されたとしても、どうしようもないでしょう。
 やはり誤判による死刑執行のおそれ(えん罪と死刑)は、死刑制度廃止につながる最も重要な議論だと思います。
 是非、日弁連の「死刑を考える」のホームページ「死刑事件にえん罪はないのでしょうか?-えん罪と死刑」をご覧になっていただきたいと思います。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/list/shikeimondai/q12.html
 森のおひさま教室「死刑にしてもやむを得ない?」
http://www.morino-ohisama.jp/qa/qa11.html
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