シンポジウム いのちの意味を考える 死刑制度に関する欧州とアジアの視点

2009年12月02日

12月2日、いのちの意味を考える 死刑制度に関する欧 州とアジアの視点 
駐日欧州委員会代表部(EU)、スウェーデン大使館、EUIJ早稲田(早稲田
大学)・共催
に出席しましたので、印象に残った発言(本当はたくさんいろいろ発言されていたので)をご報告します。
 
EUの死刑執行停止にかける意気込みを示すような集会で、大変盛会で私も元気付けられました。
 
亀井大臣は、政権が交代し鳩山政権が生まれ死刑廃止運動にとっては新しい時代に突入した、人の命を大切にするのが友愛の原点、死刑は廃止すべきとつながっていくと発言していました。
 
オーベ・ブリング教授(スウェーデン)は、ヨーロッパでは1700年代から死刑についての議論がなされ、第2次大戦前から死刑廃止のプロセスが開始していた、当初はエリート間の議論であった、理性よりも感情的な世論は後になって慣れてくる、日本に対しては世論にかかわらず国民を啓発し政治的なリーダーシップによって死刑を廃止することを期待している、日本の新政権がそうすれば国際的な地位の向上につながると発言していました。
 
チョ・クック教授(韓国ソウル大学)は、韓国には59人の死刑確定者がいる、死刑執行停止は重大犯罪につながっていない、クリスマスに憲法裁判所が意見を述べる予定?となっている、死刑廃止は市民社会の水準を引き上げる改革であると発言していました。
 
高橋則夫早稲田大学教授は、被害者と死刑について述べ、被害者感情は応報的で、刑事司法やメディアが表層的に共有していくことは問題、ちがった視点で応報的刑罰はやめ修復的な刑罰へ向かうべきだ、マスコミは被害者の物語だけでなく加害者の物語をもっと取り上げるべき、死刑を廃止して終身刑ならば被害者と加害者のブリッジの可能性があると発言していました。
 
田鎖麻衣子弁護士は、死刑の廃止は文化の問題ではなく、どういう政治体制を選ぶのかという問題であると発言し、EUのブックレット「死は正義ではない」の内容を紹介されていました。
 
保坂展人元死刑廃止事務局長は、ヨーロッパの著名なアーテイストなどから死刑廃止のメッセージを日本の市民に対して送ってほしい、千葉大臣は現在死刑を執行していないが裁判員裁判で死刑が選択されれば苦しい立場に追い込まれるので、それに対する論陣をあらかじめはっておく必要があると発言していました。
 
とにかく盛りだくさんで、とても示唆にとむ内容だったと思います。

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