テレビや新聞で凶悪事件が報道されると、「あんなひどいやつは死刑にして当たり前だ」という人が圧倒的に多いと思います。

 感情的にそうなることは良くわかりますが、今では世界の3分の2の国が死刑を廃止していることや(どうして多くの国が死刑を廃止したのでしょうか)、 国際社会が日本に対して死刑廃止に前向きに取り組むよう求めていることとか(どうして日本に死刑廃止を求めているのでしょうか)、 日本でも平安時代には約340年間死刑を執行していなかったこととかを冷静に考えてみる必要があります。

 とくに日本では、死刑判決を受けた後、長い年限がたった後無罪だったことの判明した人が4人もいます(どうしてそんなことが起こったのでしょうか、これからは起こらないのでしょうか)。 裁判員裁判の場合、有罪か無罪か、死刑か無期か市民が裁判官とともに決めることになりますから、なおさら死刑について考えておく必要があります。

 この教室は、死刑について考えるための教室です。みんなで一緒に考えてみましょう。



作家の伊佐千尋さんが、死刑について語ります

 伊佐千尋さんは、アメリカ合衆国支配下の沖縄の陪審裁判を取り上げた『逆転』で第9回大宅壮一ノンフィフィクション賞を受賞し、島田事件をはじめこれまで数多くの冤罪を取り上げ、司法の犯罪を弾劾してきました。  今回は、伊佐さんが、一人の弁護士の冤罪、再審そして死刑への想いに光を当て、死刑廃止と日本の死刑存置について考える機会を提供します。

テーマ 「弁護士 和島岩吉の死刑観」
 1973年(昭和48)日弁連会長であった和島岩吉は、戦後多くの冤罪事件、再審事件に関与してきました。徳本事件、徳島ラジオ商事件、加藤老事件、狭山事件、甲山事件などです。権力の誤りを糺すために闘った和島弁護士が、これらの事件の弁護をとおして、死刑制度についての考えが、どのような変遷を辿ったのか。  作家の眼で見た弁護士の死刑観について、語っていただきます。

日 時  2015年1月29日(木曜日)
      開場 午後5時30分 
      講演と質疑 午後6時00分から午後8時00分
場 所  東京霞ヶ関 弁護士会館10階1006号室
講 師  伊佐千尋氏(作家)
司 会  矢澤曻治弁護士(第二東京弁護士会人権擁護委員会死刑制度廃止検討部会長)
対 象  弁護士及び一般市民
主 催  第二東京弁護士会、日本弁護士連合会(共催)
参加費  無料

是非、多くの市民の方にご参加いただきたいと思います。