死刑映画週間 「死刑の映画」は「命の映画」だ

2012年02月03日

死刑映画週間 「死刑の映画」は「命の映画」だ
 死刑廃止フォーラムの企画した、死刑映画週間が2月4日から都内のユーロスペースで始まります。10作品が毎日4作品、1週間上映されます。著名人によるトークショーもあわせて行われます。日弁連でも「死刑を考える日」で映画を上映していますが、これほどまとまった作品を見れる機会はそうないと思います。私も、時間を調整して是非見に行きたいと思っています。
ユーロスペース
朝日新聞の記事を紹介している「京都にんじんの会」

○テーマ
犯罪や、その結果としての死刑という処罰方法は、私たちの日常と遠くかけ離れたものだろうか?世界じゅうの映画監督や作家が、犯罪や死刑をテーマに優れた作品を創造してきているのは、それがけっこう、社会が抱える身近な問題だからではないだろうか。

○上映スケジュール
2月4日(土)11:00『私たちの幸せな時間』/13:20『真幸くあらば』/15:10『エロス+虐殺』 上映後18:00より吉田喜重監督によるトークあり/18:50『帝銀事件 死刑囚』
2月5日(日)11:00『BOX袴田事件 命とは』/13:20『絞死刑』/15:40『サルバドールの朝』 上映後18:00より佐藤優さん(作家)によるトークあり/18:40『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
2月6日(月)11:00『ライファーズ』/13:00『休暇』/15:30『帝銀事件 死刑囚』/18:15『私たちの幸せな時間』*上映後20:20より雨宮処凛さん(作家)によるトークあり
2月7日(火)11:00『サルバドールの朝』/13:45『ライファーズ』/15:40『BOX袴田事件 命とは』/18:15『絞死刑』*上映後20:20より足立正生さん(映画監督)によるトークあり
2月8日(水)11:00『ダンサー・イン・ザ・ダーク』/13:45『帝銀事件 死刑囚』/16:00『真幸くあらば』/18:15『休暇』*上映後20:20より香山リカさん(精神科医)によるトークあり
2月9日(木)11:00『絞死刑』/13:30『サルバドールの朝』/16:10『私たちの幸せな時間』/18:45『真幸くあらば』*上映後20:20より小嵐九八郎さん(作家)によるトークあり
2月10日(金)11:00『休暇』/13:20『エロス+虐殺』/16:30『ライファーズ』/18:15『BOX袴田事件 命とは』*上映後20:20より森達也さん(作家)によるトークあり

○トークショー
2月4日(土)15:10『エロス+虐殺』上映後18:00より ゲスト:吉田喜重監督
2月5日(日)15:40『サルバドールの朝』上映後18:00より ゲスト:佐藤優さん(作家)
2月6日(月)18:15『私たちの幸せな時間』上映後20:20より ゲスト:雨宮処凛さん(作家)
2月7日(火)18:15『絞死刑』上映後20:20より ゲスト:足立正生さん(映画監督)
2月8日(水)18:15『休暇』上映後20:20より ゲスト:香山リカさん(精神科医)
2月9日(木)18:45『真幸くあらば』上映後20:20より ゲスト:小嵐九八郎さん(作家)
2月10日(金)18:15『BOX袴田事件 命とは』上映後20:20より ゲスト:森達也さん(作家)

○上映作品の紹介
『私たちの幸せな時間』
2006年/韓国/124分
監督:ソン・ヘソン/原作:コン・ジヨン(日本語訳:蓮池薫)/脚本:ジョアン・ミンソク/音楽:イ・ジュシン/出演:カン・ドンウォン、イ・ナヨン
自殺未遂を繰り返すヨジュンは、ある日シスターである叔母に連れられ死刑囚ユンスと面会をする。死刑囚の男と自殺願望の女。人生の果てに訪れた、最後の"幸せな時間"。

『真幸くあらば』
2010年/日本/91分
監督:御徒町凧/原作:小嵐九八郎/脚本:高山由紀子/音楽:森山直太郎/出演:尾野真千子、久保田将至、ミッキー・カーチス、佐野史郎、大久保鷹
死刑判決を受けた淳は、執行を待つだけとなった。淳に殺された男性の婚約者茜が面会に来る。触れあうことも許されない死刑囚との密やかな恋を描く、珠玉の純愛映画。

『エロス+虐殺』
1970年/日本/167分
監督:吉田喜重/脚本:山田正弘、吉田喜重/撮影:長谷川元吉/音楽:一柳慧/出演:岡田茉莉子、細川俊之、高橋悦史、楠侑子、稲野和子、八木昌子
大逆事件の死刑を免れた大杉栄と伊藤野枝をめぐるエロスと虐殺が描かれる。1960年代と1910代が錯綜しながら、国家とは何か、恋愛とは何かが、美的映像で描かれる。

『帝銀事件 死刑囚』
1964年/日本/108分
監督:熊井啓/脚本:熊井啓/撮影:岩佐一泉/音楽:伊福部昭/出演:信欣三、高野由美、鈴木瑞穂、内藤武敏、笹森礼子
死刑囚平沢貞道が無罪であることを証明するため、真実を追ったドキュメンタリー風劇映画。熊井監督の初作品であり、熊井自ら仙台拘置所で平沢に取材し脚本化している。

『BOX袴田事件 命とは』
2010年/日本/117分
監督:高橋伴明/脚本:夏井辰徳/撮影:林淳一郎/音楽:林祐介/出演:萩原聖人、新井浩文、石橋凌、村野武範、ダンカン、葉月里緒奈
1966年に起きた袴田事件に死刑を宣告された元裁判官・熊本典道の視点から描く。裁判員制度の今、無実の死刑囚をいったいどうするのだ、と私たち観客に鋭く問う作品。

『絞死刑』
1968年/日本/117分
監督:大島渚/脚本:田村孟、佐々木守、深尾道典、大島渚/撮影:吉岡康弘/音楽:林光/出演:尹隆道、佐藤慶、渡辺文雄、戸浦六宏、足立正生、小山明子
在日朝鮮人死刑囚Rは絞首刑にされるが失敗してしまう。Rを再執行するために右往左往する刑務官たち。死刑制度と死刑執行の矛盾をついた60年代大島渚映画の一頂点。

『サルバドールの朝』
2006年/スペイン/134分
監督:マヌエル・ウエルガ/脚本:ルイス・アルカラーソ/音楽:ルイス・チャック/出演:ダニエル・ブリュール、トリスタン・ウヨア、レオンダルド・スパラグリア
1970年代フランコ政権下、反体制活動で警官を射殺した罪で死刑判決を受けた青年サルバドールの執行までを、実際の経緯に即して描く。鉄環絞首刑で処刑された。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
2000年/デンマーク/140分/監督:ラース・フォン・トリアー/脚本:ラース・フォン・トリアー/音楽:ビョーク/出演:ビョー、カトリーヌ・ドヌーヴ、デビット・モース
アメリカのある町でチェコ移民であるセルが、息子のために間違って男を殺してしまい、死刑になるまでを描くミュージカル映画。カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。

『ライファーズ』
2004年/日本/91分
監督:坂上香
300万人を超える受刑者がいるアメリカ合衆国。その中に10万人あまりのライファーズ(Lifers)=終身刑or 無期懲役刑の受刑者がいる。犯罪者更生のプログラム「AMITY」アミティに参加しているライファーズを追う。

『休暇』
2008年/日本/115分
監督:門井肇/原作:吉村昭/脚本:左向大/撮影:沖村志宏/音楽:延近輝之/出演:小林薫、西島秀俊、大塚寧々、大杉漣、柏原収史、宇都秀星
死刑執行に立ち会う代わりに1週間の休暇を得た平井刑務官。執行された死刑囚は絵の上手な模範囚だった。執行後、女性との連れ子とともに新婚旅行に出るのだが...。

○【入場料金】
一般1500円/大学・専門学校生1300円/会員・シニア1100円

○劇場:ユーロスペース1

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